こんばんは、kaerururu です。
個人プロジェクト 100DaysOfHealthEconomics, 10日目の記事です。
10日目
本日は、この論文 を読み終えました。いやあ長かった。
この論文では、エージェントを高齢者、基礎セクター従事の若者、高級セクター従事の若者の 3グループに分けます。これらのグループは、政策計画者が取る政策によって得られる利益とコストが相反するものとします。
様々な条件設定の元、モデルシミュレーションした結果、
高齢者重視 ・若者の労働者が働かないように厳しいロックダウン政策を敷くのが良い ・若者にとっては自身の健康状態が発病状態より重篤でない限り、労働して消費活動を精力的に行った方が得られる利潤が高い (つまり潜在状態、感染しているが発病しない場合は市場に出てくる) ・高齢者はそもそもの感染率と死亡率が高いため ロックダウンによって得られる利潤が大きい (感染している人が市場に出てこない方が嬉しい)
若者重視 ・高齢者のみを隔離するのが良い ・若者も一定の確率で感染するが、死ぬ確率が高齢者より低いので、自分たちの影響で病気をうつしてしまう対象である高齢者が市場に出てこない方が、得られる利潤が大きい ・このモデルでは高齢者は働かないので、高齢者をロックダウンしてしまうことによる経済へのダメージは小さい (隔離されるので感染する確率も下がる)
という結果になった。
感想
若者と高齢者で利益相反を起こすので、計画者のさじ加減でどちらに利益のある政策が実施されるか決定される
これは、計画者への利潤 (ここでは設定されていない) を最大化するような政策が決定される状況が想定される
疫病如何の文脈とずれるが、昨今若者の投票率が低いために、高齢者重視の政策が決定されているというような状況を耳にする。
このケースだと、高齢者重視の政策が選択されそう。
個人的には、全員一斉に自粛させるより、年齢などの属性で重み付けして実行する方が理にかなっているようにも思える。
10 日目までやった感想
ここからはポエムです。
以下のような感じで進んでいます。
- 論文 4本読了
- 連続更新日数 7日 (トラブルで一日更新できなかった。尚2日連続でサボっていないのでセーフ)
短い論文は 1日で読めるよう頑張ってますが、あまりに斜め読みがすぎるとやってる意味が薄れるので長いものは無理なく分割して読んでます。
あと 90日もあると思うとなかなかしんどいですが、
- twitter でやるぞ宣言すると自分への強い制約になる (サボって自分との約束も守れない奴認定されないように頑張るぞってなる)
- 執筆体力、文章を読む体力が多少ついてきている感じがする
- 同じドメインの論文をずっと読んでいると、ここの仮定をもう少し変えたらええんでない?みたいな自分の仮説みたいなのが構築される
といったメリット (成長) がありました。
デメリットとしては、
- kaggle みたいなこれまでがっつり時間をかけてたものにかける時間が減った
- 毎日更新しなければのプレッシャーがやばい
あたりでしょうか、まあ kaggle は脳死で手を動かして手がかりを見つけるようなスケールしない運用から限られた時間で結果出すために仮説ベースで手を動かす練習にいい気もしれます。
自身にかかるプレッシャーは思いの外大きいです。毎日自分の甘えと戦い乗り越えて強い男になれるようあと90日精進します。
以上です。ありがとうございました。